公立大学法人大阪市立大学
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数学研究所が文部科学省「共同利用?共同研究拠点」に認定

 大阪市立大学数学研究所が文部科学省による平成31年度(2019年度)からの「共同利用?共同研究拠点」認定を受けました(事業名:数学?理論物理の協働?共創による新たな国際的研究?教育拠点)。本年度新規認定を受けたのは全国の公私立大学で2拠点のみです。

?大仁田所長のコメント
190499.JPG 数学と物理は切っても切れない密接な関係(縁)です。本学数学研究所では南部先生以来の伝統である数学と物理の盛んな協働が現在も継承され、世界をリードする独創的な研究が行われています。「教育には優れた研究環境が、研究には優れた教育環境がそれぞれ必要である」という理念の下、引き続き、若手や女性研究者の人材育成に貢献しながら、これまでの国内外のネットワークをさらに発展させ、「数物分野といえば大阪市立大学」といってもらえるような研究所になるよう数学?理論物理研究の一層の発展を図ります。

 本学数学研究所(所長:大仁田 義裕教授, 2013年度~)は、2003年に21世紀COEプログラム「結び目を焦点とする広角度の数学拠点の形成」(拠点リーダー:河内明夫,現 本学名誉教授?数学研究所名誉所長)への採択を契機に設立されて以来、以下の目標を掲げ、結び目理論研究だけでなく、数学?理論物理分野の各研究グループが世界レベルの研究成果を挙げ、若手研究者育成や国内外の連携研究機関とのネットワークを強化?拡大してきました。

(左より)理学研究科 糸山浩司NITEP※所長、 <br/>南部陽一郎特別栄誉教授、大仁田義裕教授)
(左より)理学研究科 糸山浩司NITEP※所長、
南部陽一郎特別栄誉教授、大仁田義裕教授)


?数学研究において世界をリード
?世界の研究拠点との連携
?他分野への応用
?人材の育成と交流
?市大における教育の向上
?市民の数学や基礎科学の関心


※NITEP…南部陽一郎物理学研究所



 日本の「トポロジー研究」発祥の地でもある本学は、故南部陽一郎博士(本学名誉教授?特別栄誉教授、2008 年ノーベル物理学賞受賞)の流れを汲み、理論物理でも大きな成果を挙げており、数学?理論物理分野を融合させた研究ができる強力な研究組織です。今般の認定により、これまでの実績を生かしつつ、新たな国際?国内研究ネットワークによる頭脳循環を図り、他にはない特徴?方向性を持つ国際的研究?教育拠点として数学?理論物理研究の進展と若手研究者の育成に邁進いたします。

参考)
?文部科学省「平成31年度(2019年度)からの共同利用?共同研究拠点の認定について(公立大学、私立大学)」http://www.mext.go.jp/a_menu/kyoten/1410089.htm
?日本学術振興会「21世紀COEプログラム」https://www.jsps.go.jp/j-21coe/