「第6回東アジア包摂都市ネットワークワークショップ」をソウルで開催しました
2016年8月8日(月)~10日(水)、ソウルにて「第6回東アジア包摂都市ネットワークの構築に向けた国際ワークショップ」を開催しました。(主催:Korea City and Environment Research Center (KOCER)、大阪市立大学都市研究プラザ、共催:The Seoul Institute、Seoul Housing (SH) Corporation、後援:Seoul Metropolitan Government、Siheung City Government、Seongdong District Office)。
このワークショップは、低成長時代にふさわしい住宅の供給、都市貧困層集住地域における立ち退き、ホームレス支援などテーマは多岐に渡り、現状と課題を共有する国際的プラットフォームを築くことを目指しています。今回も例年通り、日本、韓国以外にも、香港や台湾から研究者や実践者が出席し、招待講演や基調講演に引き続き分科会で熱く議論を深めました。
2日目のエクスカーションでは、始興市長が住民主体で建てられた集合住宅に参加者を実際に案内しました。その後、ソウル市城北区内でのジェントリフィケーション防止条例の対象区域や、ソウル市内のSH公社による芸術家向け住宅などを訪問し、都市における包摂にむけた多様なまちづくりの知見を得ました。
第6回を迎えた本ワークショップですが、今回の最大の特色は自治体関係者の参加です。日本からは大阪市、堺市、八尾市、韓国から始興市長、ソウル市城北区長、台湾からは台北市都市発展局住宅企画課長が参加されました。3日目には、自治体の立場から住宅政策やまちづくりに関して報告が行われました。
各地の事例報告は総じて迫力があり、この政策的課題の巨大さを痛感させられると同時に、参加者の真摯な姿勢に希望を見出すことができました。
次年度は大阪で開催される予定です。