国際シンポジウム「災害後社会とアーツによる地域マネジメン ト」で「鵜鳥神楽」公演
平成23年12月1日(木)に国際交流センターで開催された、大阪市立大学都市研究プラザと財団法人大阪国際交流センター主催による国際シンポジウム「災害後社会とアーツによる地域マネジメント」のエキシビションとして「鵜鳥神楽」が上演されました。
都市研究プラザは、文部科学書のグローバルCOEの拠点として「社会的包摂と文化創造にむけた都市の再構築」(2007~2011)というテーマに取り組んできました。様々な理由によって弱体化した社会や人々に寄り添いながら、アート(アーツ)をはじめとする文化の想像力でもって、社会の再構築や人々の絆づくりの支援ができないだろうかと、実践と理論化につとめてきています。
今回の国際シンポジウムは、自然災害や社会災害に襲われた後に、文化的な創造力でもって地域社会を再生、再構築していく知恵を出し合おうとするものです。
「鵜鳥神楽」は陸中海岸(岩手)を代表する神楽であり、冬期に百キロメートル以上に及ぶ巡行を行うことで知られています。
東日本大震災の津波被害で上演の場を失った神楽衆の伝統を絶やさないため、また持続的な被災地支援の輪を広げるための再生の第一歩としてこのシンポジウムで上演されました。
当日は、約240名の来場者があり、用意された桟敷席、座席とも満席となり、迫力ある神楽に魅入られていました。
写真:演目「山の神」
鵜鳥神楽とは
鵜鳥神社(岩手県普代村)の権現頭を神体として奉じ神楽を演じます。鵜鳥神楽の演目は53ありますが、かつて演じられていたものも含めると膨大な量になります。上演のつど、その場にふさわしいものが選ばれます。大きくは、役舞とそれ以外のものに二分されます。
今回演じられたの「清祓(きよはらい)」「山の神」「恵比寿舞」は役舞に属し、最も重要な演目であります。
項目 | 詳細 |
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開催日 | 2011年12月01日(木) 18:00 - 20:00 |