平成28年度入学式 式辞(要旨)
新入生の皆さん、並びにご家族の皆さま、関係の皆さま、本日は誠におめでとうございます。
皆さんはこれからはじまる新生活に夢と希望を膨らませていることと思います。私もこの4月から学長に就任し、今の心境は皆さんと同じです。
大阪市立大学は、今年で創立136年目を迎える長い歴史と伝統ある公立大学です。そのルーツは、朝ドラで一躍注目を浴び、先日杉本キャンパスにその銅像が完成した五代友厚をはじめとする創立員が1880年に開設した大阪商業講習所です。その後1928年に大学(大阪商科大学)に昇格、開学にあたって当時の市長関一(せきはじめ)氏は、大学を大都市に必要な精神文化の中心的機関と位置付け、そのためには市民の力を基礎として、市民生活に密着した大学、すなわち国立大学の「コッピ―」ではない大学、大都市?大阪を背景とした学問の創造を大学の任務とすることなどを述べられています。これは現在でも本学の自由と進取の気風として受け継がれています。
私は学長就任にあたり、「笑顔あふれる知と健康のグローカル拠点」というスローガンを打ち立てました。そして学長特別顧問に柳本晶一氏、青木豊彦氏を迎え、スポーツとものづくりの両輪において総合大学の知を結集し、さらに強い大阪になるよう貢献できればと考えております。
国際化社会において、グローバルなコミュニケーションの意識を持って欲しいと思っています。先般開設したGlobal Villageなどを活用するなどチャレンジしていってください。学生生活において皆さんがチャレンジしていく姿勢に大いに期待しています。
大阪市立大学長 荒川哲男